てぶくろを拾いに

 

新美南吉さんの童話で、こんなタイトルのがありましたね。
あ。あれは「てぶくろを買いに」でしたか(笑)

 

子狐の手が冷たくなっているのをかわいそうに思ったおかあさん狐。子狐の片手を、人間の子供の手に変えてやります。
そして本物のお金を持たせて、言い聞かせます。

「坊や、よくお聞き。お店に着いたら、ちょっとだけ戸を開けて、こっちの人間の形のお手々を差し出すんだよ。そして、このお手々にちょうどいいてぶくろをくださいって言ってごらん。いいかい、こっちのおててだよ。決して間違えてはいけないよ」

なのに子狐は間違えて、狐のままのお手々を差し出してしまいます。

 

・・・ってね(^^)
戸口からひょっこり、子狐の手が差し出されるところを想像すると、思わず顔がほころんじゃいます。

 

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