2009 年 9 月 23 日
鶏さん1羽、いただきました
日保の栃木展にお邪魔したとき。
りゅうママさんから、「元ちにお土産」って、立派な鶏さんをいただいちゃいました。
本当に丸ごと一羽。
羽毛はむしってありますが、頭もトサカもモミジも健在の鶏さん。
画像、ちょこっとあります。ニガテな方は、ここから先、ご遠慮ください(笑)
まずは、全体像を。
大きさ比較のために、300mlの缶ビールを置いてみました。
立派な鶏さんでしょう。
丸ごと煮ると、とっても濃厚なスープがとれるからね! とのことです。
楽しみ楽しみ。
展覧会の日は【元】が車酔いで大変だったし、その翌日はおなかがゆるかったし…で、なかなか鶏さんの出番がありません。
鶏さん、冷凍庫でひたすら出番を待ちます。
そして昨日。
そろそろ鶏さんに登場していただきましょうか。
じゃじゃ~~~~ん!!
しまった・・・。うちで一番大きい鍋にも、鶏さん、入り切りません(・_・;)
ま、まあいいか。なんとかなるでしょう。
お水を入れて…と。
映画「犬神家の一族」で、湖から両足を突き出した状態で発見された死体(汗)
アタマついてないんじゃない? と思われたでしょうか。
アタマね、あるんですよ。首を、「ぐきっ」って曲げた状態でカラダにぴったりついて、冷凍されています。
お顔もそのまんま「鶏さん」です。
あまりグラグラ煮立てないように、中火で煮込みます。ぐつぐつぐつ。
しばらくすると、アクと脂が出てきます。
(私にしては)丁寧に、それを取り除きます。
だ~んだん、ほら、いいニオイ。
鶏そのもの、というニオイがしてきます。鶏好きの私としては、けっこうウキウキ状態(笑)
澄んだ、きれいなスープができてきています。
さて。ここから先、写真がありません。
実は私もけっこうテンパったので、写真をとる余裕がありませんでした(笑)
何にテンパっていたかというと。
まず、鶏さんの足です。
鍋から突き出したこの足。解凍はされたものの、生です。
この足からは、まだなんのダシも出ていません。
これ、どうしよう?
とりあえず、包丁で切断してみることにしました。
関節は、上手に包丁を入れれば簡単にはずすことができる、と、何かで読んだことがあります。
が。
上手に包丁をって…どうやって?
肝心なことは何も覚えていません。なんて役に立たない私の記憶力!
とりあえず、てきとーにやってみましょう。
えい。
詳しい状況は割愛しますが(笑)、わたくし、ここでひとつ勉強しました。
皆さん、もしも丸鶏を手に入れることがあったら、鶏がすっぽり入る大きさの寸胴鍋があった方がいいです。
どこにも包丁を入れず、とにかくまるごとクツクツと煮込むことができれば、その方が絶対おいしいスープになると思います。
途中で包丁を入れたらね…。脂とか少量の血液なんかが流れ出て、せっかくの澄んだスープが、少し濁ってしまいました。あー、もったいない。
さらに。
私、自分でこんなことができるとは、実は思っていなかったのですが。
首もはずしましたよ、胴体から。
ポキって捻って。くいって。はずれました…。
鍋の中には、首と胴体と足2本の4つのカタマリが。
続けて煮込みます。
なんだかんだで3~4時間は煮込んだでしょうか。
少し濁ってしまったものの、かなり濃厚な、おいしいスープがとれました。
ここまでが、煮込み第1弾。
このスープと、それから肉を少し、【元】の夕食に使います。
鶏さんの胴体から、肉を少し切り離します。包丁でこそげとるようにして、あっちこっちから。
食用鶏ではなく、鶏卵用なので肉は固いよ、と事前に教えていただいてました。確かに固めで、こそげ取るのもなかなか難しいです。
なんとかそぎ取った肉を細かく刻んで小鍋に入れ、白菜1枚分を小さく刻んだものと一緒に、鶏さんのスープでぐつぐつ煮込みます。うわ。なんかおいしそう…。
こんなおいしいスープには、やっぱりご飯を添えたい。いや、ただの偏見なのですが、おいしいスープにはドッグフードよりも白いご飯が合うだろう!
よくわかんないけど、きっとそう。
というわけで。ご飯を少し器にいれました。
そこに、いつもより少なめのフードを入れ、上からスープで煮た鶏肉と白菜をたっぷりかけます。で、軽~くひと混ぜ。
ほーら元ち。おかさん特製、鶏さん定食だよ~♪
あ、ピンぼけだ(汗)
すみません。拡大せずに、このままご覧くださいね。
初めてのごちそうに、【元】、大喜び。
あっという間に平らげ(あっという間に平らげるのは、まあ、いつものことではあるんですが)、食べ終わった後、一粒でも一滴でも落ちてないかと、いつまでも辺りをくんくん探していました。
お次は、煮込み第2弾。
鶏の固い骨は火を通した状態で犬や猫に与えてはいけないそうです。鋭く尖った形で折れるので、内臓を傷つける恐れがあるんだとか。
「でも、軟骨や首の骨なんかは、柔らかく煮れば大丈夫よ」と、りゅうママさんに教えていただきました。
柔らかく煮るには…やっぱり圧力鍋でしょう。
鍋の中の4つのカタマリを圧力鍋に移します。そこにスープを少し加えて、お水を足します。
圧力をかけてひたすらぐつぐつぐつ。ぐつぐつぐつぐつ。ぐつぐつ。
煮ている間に、私たちも夕ご飯をいただきましょう。
今日のメニューは、お鍋です。
そう、おいしい鶏さんのスープをお相伴しちゃおうというコンタン。
最初のお鍋にできた第1弾のスープを使って、野菜と豆腐としらたきをいっぱいいれた鍋料理。
最後はお雑炊にして、めいっぱい堪能させていただきましたとも。
元ちん、スープいただいちゃったよ。ごちそうさまぁ♪
さて。今朝の作業。
圧力鍋で煮込んでおいたものを取り出して、固い骨の部分を取り外します。あんまりカロリー高くなってもまずいんで、皮も一緒に取り除きます。
圧力かけてあれだけ煮込んだので、さすがに肉も、骨からぽろぽろとはずれます。はずした肉はお皿に取り分けて。内臓もお皿へ。「きんかん」と呼ばれる、生まれる前の卵もいっぱい出てきました。
ここでひとつ問題が。
今まで、なんとなく気丈に(?)作業してきたわたくしですが。
圧力鍋でクタクタに煮込んだ鶏さんの、モミジを見たときに。突然、恐怖心が(笑)
カチンカチンのモミジを見てもなんとも思わなかったのですけどね。脱いだ手袋みたいな脱力しきったモミジが怖いらしいです、私。ぷぷぷ。
こういうモノを捌くときに、気持ち悪いだの怖いだの思うこと自体、食材に対して失礼であると思っているわたくしですので。にわかに湧き起こってしまった恐怖心に気づかないフリをして、なんとかモミジの爪をはずしました。で、固い骨も取り除かないとね。骨も…ほ・ほね…。
だめだ(__;)
ここでギブアップ。ぱんだくんにSOSを出し、モミジの骨と、アタマの固い骨を取り除いてもらいました。
鶏さん、最後まで頑張れなくてごめんなさい(汗)
元の器に少なめにフードを入れ、肉と内臓をたっぷり入れて、上からスープを注ぎます。
今日のスープは、圧力鍋でとった第2弾スープ。最初の(どちらかというと)澄んだスープと違い、だいぶ濁ってしまってはいますが、鶏の風味はかなり濃いです。上に浮いた脂はできるだけ取り除いてあります。
………。またもやピンぼけ(汗)
撮影能力に問題があるようです。すみません。まあ、なんとなく想像してください。
ノミ・ダニなどをふせぐという、ガーリックサプリの錠剤を乗せています。
ささ、元ち、朝ご飯だよ~~~
「早く早く。でち~」
タイミングが悪くて撮影できませんでしたが、ニオイを嗅いで待ちきれなくなった【元】、2本足で立ち上がって催促してました。
はぐはぐはぐはぐはぐ・・・。あっという間になくなっていきます。
鼻のあたまに、「きんかん」のカケラがついてる。元ちん、かわいーーーー♪(←ばか)
ほぐした肉(と内臓)と第2弾スープを少し小さめの鍋に入れて冷蔵庫に入れておいたら、煮こごりになっていました。
明日の朝は、煮こごりのまま小さく割って、フードに混ぜてあげてみようかな。
なんだかんだで、明日の夕ご飯くらいまでは楽しめそうです。
りゅうママさん、ごちそうさまでした。【元】、とっても喜んでま~~す♪
Filed by ねこた at 9:36 PM under ごはん
14 Comments
鳥をバラバラにするのは意外に平気だったでしょ~
私も自分で捕った獲物を捌けるとは思っていませんでしたが、
意外にやってみたら平気でした。
でも料理はねこたさんの用にした事はありませんで、妻任せです。
料理もやってみれば面白いとは聞きますが、かたずけるのを考えると
動く気にならないのと、私が作った料理が美味しくできるとは到底思えません。
ごめんね。 犬の話からずれちゃった(笑)
おお!
仕事が細かいですねぇ。
時間を掛けて楽しんで頂いて、鶏さんも本望だと思います。
元ちは、時間を変えていませんがw
首、ボキ!も、意外に荒技で凄い凄い!
私が料理する時は、鶏さんを1晩冷蔵庫に移しておいて、解凍してから、最初から圧力鍋を利用してます。
その時、鍋に入らなければ、腿から外します。
1時間弱で一旦鍋を開けて、スープが必要な時は取り出して、煮込まなくて良い肉は取っちゃいます。
それから、水をちょっと足して、更に煮込みたい部分をシュー!
先に言えって言わないでねw
家も、何でも食い付きは良いのですが、この鶏さんは大変お気に入りらしいです。
面倒じゃなければ、埼玉展のお土産もこれで良いかな~?
鶏鍋、鶏雑炊美味しそうだね~。。。
明日、やろうかなw
鶏がシンクロナイズドスイミングだ~(^^;)
1匹丸ごとって料理したことないので、なるほど~と思いながら読みました♪
恐い!と思うと、なかなかさばけないですね・・・気持ち分かります。
ご飯を待っていた元ちは尻尾がブンブンしてて可愛い~!とっても美味しかったんですね!
うわぁ~~ダイナミックなお料理ですね!!
でも・・・美味しそうだニャ
圧力鍋ならいい具合で軟らかく煮えますね。
元ちゃん、美味しかったでしょ
>疾風パパ
鶏がカチンコチンになっていた時には全然気にならなかったのですが、圧力鍋で煮込んでクタクタになったとき。
鶏の足先である「モミジ」はさすがに怖かったです(笑)。なんででしょうね。同じものなのに、柔らかくなるととたんに怖いものみたいに見えてくる。
アタマもけっこうブキミですねぇ。アタマがあると、食材から一気に「死体」のイメージになっちゃう。
でも、そんなこんなで大騒ぎしながら、けっこう楽しんでしまった私です。
疾風パパさんは、料理しませんか。男性は料理はするけど片付けはしない…という方が多いみたいなので、それくらいだったら疾風パパさんみたいに最初からキッチンに入らない方が、奥さんはラクかもしれませんね(笑)
とった猪は、自分で捌くのですね。解体して山からおろすのでしょうか。
今度、関節のはずしかた、教えてください(笑)
>りゅうママさん
なるほど。先に解凍、ですか。
ちょっと迷ったんですよ。昔、肉類は冷凍したら、解凍せずにそのまま加熱しろって書いてあるのを見たことがあったもので。でも、今思うとあれは、切り身の場合は解凍すると肉汁が出ちゃうから、ということだったのかもしれませんね。丸ごとの鶏だったら、解凍しても問題なかったのかも。
解凍して、足が折りたためるようなら、最初から圧力鍋にも入りますね。
次に機会があったら試してみようかな。
お肉はね、確かにブロイラーと違って固いんですけど…。実は私、こういう歯ごたえの鶏肉ってけっこう好きで。上の文章ではスープだけお相伴したかのように書かれていますが、実際には、お肉も少しだけいただきました(^^)
翌朝また雑炊にして、細かく刻んだお肉を、浮き実代りに乗せて。おいしかったです。
今朝の【元】のご飯は、煮こごりをそのまま温めずにフードに混ぜたのですが、これまたとてもおいしかったようで。
うちでは、【元】のご飯のとき、窓際のステップ(ベンチみたいなものを想像してください)に私が座って、【元】を膝に乗せるような形でご飯をあげることが多いんですよ。で、最近【元】は横着になってきて、私の膝に寝そべったまま食べることがほとんどなのですが。
今日のご飯はよほどおいしかったらしく、興奮して立ったまま、一気に完食しました。食べ終わってもしばらくは目の色をかえて器をなめつづけていましたよ。ああ、またおなかがポンポコリンだ(笑)
>ユーコネェさん
音楽でもかけてあげればよかったですね、シンクロナイズドスイミング(笑)
めったにやらないことなので、なんかおもしろかったです。
【元】はいつもは基本的にドライフードオンリーなので。ここ2~3日、おいしいご飯を食べられて、本当に極楽極楽。って感じみたいです~(笑)
ねこたさん、頑張りましたね!!
元ちの為ならエンヤコラですか? 自分の食欲の為かも?
お鍋にして、雑炊が美味しそう・・
家も鶏がら買ってこよう。
>beaverさん
なんとなく、「オトコの料理」って感じでしょ(笑)
がんばりましたよ~。【元】も大喜びで、奮闘した甲斐があるってもんです。うふふ。
圧力鍋で煮込むと、実が骨からはずれやすくなるので助かりますよね。軟骨なんかはすごく柔らかくなるし。
なによりスープにゼラチン質がたっぷり溶け込んで、冷やしたらがっちり煮こごりになりましたよ~。
今朝、煮こごりのままフードに混ぜてあげたら、元ちん更に大喜び!でした♪
>さくらママさん
むか~し、何かの本で「鶏の丸焼きをテーブルで捌く方法」というのを見たんです。
手羽と腿はこうやってはずして、胴体はここにナイフを入れて切り分けて…みたいな。「あー、おうちで鶏の丸焼きなんかをする人は、これ覚えておいた方がいいのね~」なんて思ったんですが、まさか自分が鶏を捌くことになるとは思わなかったので、方法を全然把握していませんでした。関節をきれいにはずせれば、スープの濁りも少し抑えられたかもしれません。
お鍋は、肉類、魚介類を何も入れず、ただ野菜と豆腐としらたきだけだったんですけど。鶏さんのうまみでおいしくいただけましたよ。雑炊も絶品♪
【元】も私たちも、ウハウハでした~★
手作り料理(エサ)ってドッグフードに比べて食いつきが違いますよね。ねこたさん、凄いな。私、丸ごとって魚でもダメなんですよぉ。ジャコくらい小さければ見えないからいいけどw 凄い弱虫w パンダさんの応援良いですね。ウチは旦那が輪をかけてダメw
元ちゃん、待てずにバランスして立ち上がったんですね。写真では尻尾を振ってるのが分かるw 元ちゃん、良かったね!
>アキママさん
うちの猫たちは手作りご飯にあまり興味を示さないので、【元】を見て、さすが犬だなぁと思いました。
アキママさん、丸ごとモノ、だめなのに、この記事、最後まで見てくださったんですね(笑)
まあ、あまり強烈な写真(アタマが写ってるとことか、モミジのアップとか 笑)は載せてないんですけども…。
ぱんだくんに骨をとってもらったモミジとアタマですが、再度自分で目にする勇気がなかったので、そのままお皿に戻さず、【元】に食べさせてもらいました。一度怖いと思っちゃうと、もうだめですね。ほほほ
猫ってキャットフードの方が好きなんですかぁ。あ、それ以前に食が細いのかな。私も食が細くなりたいw 体もw
>アキママさん
すべての猫が手作り食よりキャットフードを選ぶかというと…そんなことはないと思います。
毎食手作りのご飯もらっておいしく食べてる猫もたくさんいますし。
うちのはね、かなりの年齢になるまでカリカリオンリーで育ててしまったので。アレルギーでハゲちゃう猫が出てきたので、カリカリのせいかもしれないから食事を変えてみよう、と。で手作りを始めたところが、なかなかうまくいかず。1年ほど続けましたが、結局断念した、という経緯があります。
ただね、これだけは間違いないと思うのですが、猫は犬より遙かに味にうるさい、というか、好みがはっきりしています。
食もからだも細くなりたい…(笑)私もです。