階段から落ちました

 
誰が?
【元】じゃなく、私です。とほほ。

 

とってもいいお天気だった今日。
明日にはまた下り坂になるという予報だったので、今日の夕方のおさんぽは、早めに出て日差しの下でいっぱい遊んでくることにしましたよ♪


 

2時半過ぎに家を出て、いつもの公園へ。
ふたりで遊びながらあちこち歩き回っていると、こんなものを見つけました。

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階段です。土の斜面に、木で足場を作った簡易階段。
【元】と歩き始めて半年。この公園にはもう、数え切れないくらい来ているのですが、こんな階段があること、今まで知りませんでした。
芝生の広場の隅っこに、木がたくさん生い茂っている場所があるのですが。その木々に隠れるように、ひっそりと上りの階段が。

こりゃあ、登ってみるしか。
【元】ももちろん、同じ考えのようです。楽しそうに駆け上がります。

一番上まで行くと、そこには。
大きな岩が2つ並んでいました。そして、水音。

この音は…。滝!?

岩の向こう側を覗くと、岩の下から、小さいけれど滝が流れ落ちていました。
そこから続く流れが、芝生広場の脇の小川となっています。
飛び石をジャンプして小川を渡ったりして、【元】といつも遊んでいる場所です。
そうかぁ、あの小川、こんな滝から始まってたんだ。川の始まりがどうなってるかなんて、考えたことなかったよ。

元ち、おもしろいね。滝だよ。すごいねー。
流れの両脇に生い茂った木は、見事に紅葉しています。うん、きれいきれい。
そうだ、元ち、この岩、乗ってみようか!

「【元】、乗って」
岩を軽く叩いてコマンドを出しましたが、やや高さがあるため、【元】、躊躇してます。
「大丈夫だよ、乗れるよ。乗って」
まず私が岩に乗って見せます。そして、少し登りやすそうな隣の岩を指して、「ほら、【元】。乗って」

【元】、今度は跳びのってきました。
んー、すごいすごい。元ち、いいこだねぇ。かっこいいよー。
「よし。スワレ」

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ふたりで並んで、岩の上から滝を見下ろします。
すごいねー。おもしろいねー。

ふと、【元】を残して、私だけ岩から降りようと思い立ちました。
岩に座ってる【元】の写真を撮りたかったので。
※註:上の写真は、すべて終わってから(笑)、再度この場所に行って撮ったものです。

【元】を岩に座らせたまま、私、後ろ向きに岩から足を降ろします。
片足が地面に着いたので、もう片足を…と思った瞬間。
先に着いた足が、たくさんの落ち葉でズルッと滑りました。
落ち葉の下は、水をたくさん含んだ柔らかい土です。

え?と思う間もなく。私のからだ、バランスを崩して後ろへ。
あ、しりもちついちゃうかも、と思ったのですが、なんと、おしりが地面に着きません。あれれ?
おしりの方が、足より下になってる? え? なんで?

そうです、私が片足をついた場所のすぐ後ろは、もう階段だったのです(汗)
私、そのまま後ろ向きに、階段滑り落ちました。2~3段でしょうか。1段1段がけっこう高いので、すべり落ちた長さは割とありますが、柔らかい土なので、特に怪我はありませんでした。てのひらと洋服に泥がついただけ。

それはいいんです、別に。いや、かなり恥ずかしいけど。いいオトナが。必要もなく岩に登った挙げ句に、転げ落ちて泥だらけかよ、みたいな。子供かよ。蒲田行進曲かよ。くぅっ(恥)
でもまあ、いいんです、本当に。

問題は。
転げ落ちた瞬間、私、【元】のリードを放す余裕がなかったんです。
岩の上に座っていた【元】を、私が文字通り体重をかけて引きずり下ろしたことになります。
まずい! 大丈夫だったかしら。怪我なんかさせてないかな?

一瞬、血の気が引きました。慌てて【元】のいた方を見上げると。
倒れたままの私に向かって、【元】が一直線に駆け寄ってきました。
飛びついて、顔中ぺろぺろ…。
ああ、元ち、大丈夫だったんだ、よかった。
ごめんねごめんね、心配してくれたの。おかさん大丈夫だよ、怪我してないよ。
びっくりさせちゃったね、ほんと、ごめん。

立ち上がり、洋服についた泥を払って、【元】と歩き出しました。

元ちゃん、おかさんのこと、心配してくれたんだ。そうかぁ。
昔テレビで、飼い主さんが散歩中に倒れたら愛犬はどういう行動に出るか、という実験をやってました。ほとんどの犬は、倒れた飼い主に頓着することなく、リードが放れたのをこれ幸いと、勝手に遊びに行ってしまったり、ひとりで家に帰ったりしてました。
でも【元】は…。ちゃーんと心配してくれたんだね。おかさん、なんかすごーく嬉しい。ありがとね、元ち。元ちんはほんっとーーーーに、いい子だね。

感動しながら歩いていたとき、ふと思い出しました。
そういえば、駆け寄ってきた【元】、私の顔をなめながら、盛大にしっぽを振っていたような…。
あれは、もしかして。
心配して駆け寄ってきたんじゃなくて、新手のお遊びだと思ったんだろーか。
ここのところ、おさんぽでいろんな遊びを取り入れるように努力してるので、その一環だと思われただけなんだろーか。

う~~~ん。
深く考えると、せっかくの感動が薄れそうなので、この辺にしておこうと思います(寂)。

 

この後、滝の脇から流れにそって、いつもの小川に降りました。短い距離だけど、紅葉に彩られた渓谷みたいな光景を楽しみながら。
広場に出ると、いつもみたいに小川の飛び石ジャンプで遊んだり、お水飲んだり、草地を少し走ったり。

その後、いつもあんまりいかない辺りに回り、周囲に人も犬もいないことを確認した上で、リードを手放していきなり走り出すという追いかけっこ(ノーリードはルール違反です、ごめんなさい…)をしたり、初めてあったワンコさんにご挨拶させてもらったり。公園と遊歩道との間の柵を「ジャンプ!」のコマンドで跳び越えたり(なんかすごくカッコよさそうですが、この柵、地上20cmほどの高さです 笑)。

 

いろんなことしながらドッグランの近くを通りかかると、【元】、ランに駆け寄ります。
あれ? 元ち、またランに行きたいの? 珍しいね。最近あんまり自分から進んで行きたがることなかったのに、ここのところ立て続けだね。
今日は誰がいるのかな?

柴MIXのカイくんと、ボーダーコリーのタビちゃんが、2頭で大はしゃぎで遊んでいました。
どちらも、【元】より1~2ヶ月お兄さんです。【元】の幼なじみ。小さい頃は、しょっちゅう取っ組み合いをする仲だったんです。
【元】がランを覗きにいったとき、カイくんはちょうど帰るところでした。
カイくん、【元】を見つけて柵の向こうから大喜びで寄ってきてくれたのに。【元】、いきなり唸ります。「がうるるる…」

ああ、またやっちゃった。
実は、カイくんとはつい先日、本当に久~しぶりに会ったのですが。そのとき、【元】、思い出せなかったらしく、駆け寄ってくるカイくんに向かって、唸るだけではなく、怒り吠えを(汗)
怒りながらも、「あれ。もしかして、前に遊んだことあるでち?」と、ふと思い出したらしく。いきなり怒りがおさまって、取っ組み合いを始めた…という経緯がありました

それからまだそれほど日が経ってはいないのに、【元】、またまた忘れてしまったみたいです。
カイくんの飼い主さん、「もー、元くん、またカイのこと忘れちゃったの。ほら、カイ、帰るわよ。元くん、時間たたないとあんたのこと思い出してくれないんだから。また時間あるときに遊んでもらおう!」って。
ははは…(汗) すみません、この子、記憶力悪くて(__;)

ムリヤリ連れ帰られそうになったカイくん、納得いかないので、踏ん張ります。
「いやだーーー。俺、もっとあそぶーーーーーっ!!」

このカイくん、小さい頃…【元】とよく遊んでくれていた頃、ママさんが自転車でムリヤリひいて帰ろうとすると、その場にばったり倒れて抵抗したものです。ママさんもそんな抵抗に負ける人ではないので、そのまま自転車をこぎ続けていくのですが、カイくんは10mほど平気で引きずられていってました。
そして今日も。かなり大きく凛々しくなったカイくん、その場にバタッと倒れ、いかにも名残惜しげにこちらを見ながら、自転車でズルズル引きずられて行きましたよ。
やだ~、カイくん、そういうのも全然変わってないんだ(笑)。相変わらず、いいキャラだねぇ。カイくん、ナイスだ!
ふと、隣を見ると、【元】、引きずられていくカイくんを眺めて、しっぽ振ってました。
あの姿を見て、昔の遊び友達だったカイくんを、思い出したのかもしれません。思い出すの、遅いよ(笑)

さて。カイくんが行ってしまった後。
ボーダーコリーのタビちゃんが残りました。タビちゃんのパパママが「少し一緒に走っていきませんか?」と勧めてくださいます。
う~ん。タビちゃんとも昔、すんごく仲良くしてもらっていたけど。カイくんよりも更に久しぶりにあうタビちゃんを、【元】が覚えているかどうか…
おそるおそる近づけてみたところ、お互いいきなり2本足で立ち上がって、抱き合いました!
前足で相手の首をはさみ、その手を忙しく動かします。まるで、肩を叩き合って再会を喜ぶ旧友同士みたい(笑)。なんじゃこれ。小さい頃は、こんな遊び方する間柄じゃなかったんですけどね。
なんにしても、仲良くできそうでよかったよかった。
ラン内で、2頭のリードを同時にはずします。じゃれあったりとっくみあったり走ったり。10分ほどの、ほんの短い間でしたが、広いランを2頭貸し切り状態で、楽しく遊べました。

 

タビちゃんと別れてからも、おさんぽ仲間に何頭か会えて、挨拶したり遊んだり。周囲がとうに真っ暗になってから、帰途についた私たちでした。
今日のおさんぽは、なかなか充実しておりました。よかった。私も泥だらけになって頑張った甲斐があるというものです。ほっほっほ。
「泥だらけになったのは、頑張ったからじゃないだろう」とかいうツッコミは、一切受け付けませんので。こほん。

 

 

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もー。おかさん、イキナリ何をしでかすかわかんないから。【元】、おちおち遊んでらんないでち。
ほんとは、おとさんとおさんぽ行きたいでち。ぶつぶつ…

 

12 Responses to “階段から落ちました”

  1. 12月 9th, 2009 | 10:20 AM

    ちょっ…!ねこたさぁ~ん。びっくりするじゃないですかぁ。
    最近コテツの友達、黒ラブのシャンティのお父さんが散歩中引きずられて転んで骨折…って話を聞いたばかりなので、またか!?とか思っちまいましたよ。
    怪我がなくて何より、ねこたさんも元ちも。
    しかも元ちにもウケたみたいでさらに◎

    よその犬と仲よく遊べるとなんだか充実した散歩だったような気がしませんか?「楽しかったな、コテツ」とか言っちゃって。
    でもホントに楽しかったのは飼い主だったりもします、ウチの場合。

  2. 12月 9th, 2009 | 11:08 AM

    >コテツおかんさん

    ごごご・ご心配おかけしました~。かなり間抜けな顛末ではありまして。人目がなかったのが幸いです。とはいえ、本当に大怪我でもしていたら、人目のないのが逆に命取りだったり(汗)
    今後は、自分の運動神経をよく考えた上で行動することにします。とほほ

    お散歩中に引きずられて骨折…ですか。それは大変。時々聞く話ではありますよね。甲斐の自転車引きで引き倒されて肩を痛め、腕が上がらなくなったなんて話も聞いたことがあります。中型以上の大きさの犬を飼ってる飼い主は、気をつけないと危ないですね。普段ぜんぜん引っ張らない子でも、咄嗟のときに何があるかわかりませんから。

    >しかも元ちにもウケたみたいでさらに◎
    ウケたんだ、あれ(笑)。心配してくれたんでもなく、新手の遊びと勘違いしたんでもなく、ウケたんだ。ぷぷぷ。そう、もしかしたらそうかもしれません。「おかさんバカでち~~~(笑)」って大ウケでペロペロだったのかも。

    よその犬と仲良く遊べたときって、ほんと嬉しいです。
    【元】は最近、ほかの子に唸ったりすることが多いので、私が意識して遠ざけ過ぎていたような気がするんですよ。本当はもしかしたら、今でも、相手によっては初対面の子と取っ組み合いできたりするかもしれないのに。
    そう思って、ドッグランで様子を見ながら放したり、散歩中にすれ違う子にそっとご挨拶させてもらったり、なんてことを、できるだけやってみてます。昨日みたいに昔なじみの子にまで唸ってしまうと、とほほ…と思いますし、久しぶりの子と仲良く遊べると、ひじょーに嬉しいです。
    「楽しかったな、コテツ」って気持ち、すんごくわかります。そう、もしかしたらホントに楽しいのは、飼い主の方かもしれませんね。うちも同感です。

  3. アキママ
    12月 9th, 2009 | 11:55 AM

    タロウ君(甲斐のオス4歳くらい)のお母さんに久しぶりに会ったら杖をついて散歩していました。タロウ君を連れて山小屋に行っていて、布団を干している時に中二階から落ちて腰骨にひびが入り大事になっていたそうです。やっと歩けるようになっての散歩との事でした。私はてっきりタロウ君が引っ張って転んだのかと思ったらお母さんが一人で・・・。甲斐を飼ってる人は野山なんかの足場の悪いところに行くことがあると思うのですが、人気の無いところで骨折とかする危険もあるので注意が必要ですね。
    アキ「タロウお母さんとねこたさんて似てるような気がするよ。」
    アキママ「しーっ!」

  4. 12月 9th, 2009 | 12:31 PM

    >アキママさん

    えーとえーとえーと。タロウくんのお母さんは足場が悪いところで転んだわけでは全然ないので、たとえ自宅でお布団ほしていても注意が必要だったのではないかと。
    その点、私は一応、岩の上からだし、落ち葉つもってたし、土が水を含んで軟らかかったし…。足場が悪いといえば悪いところなので。
    ……………。似てる!? ねぇ、アキちゃん、似てるっ!?(涙)

    冗談はともかく。タロウくんのお母さん、大変でしたね。杖をついても犬の散歩はサボるわけにいかず…。
    お母さんが歩けない間、代わりにおさんぽに行ける方はいらしたのでしょうか?
    寒い時期だから、腰にもますます響きそうですよね。タロウお母さん、早くよくなるといいですね。

  5. くまのぱぱ
    12月 9th, 2009 | 12:56 PM

    >【元】じゃなく、私です。

    そりゃーそーだろーー!!(W

    あ、長いんで、アトで読みます。

  6. 12月 9th, 2009 | 1:01 PM

    >くまぱぱさん

    ち。
    最初だけ読んでその結論ですか。なんか納得いかな~い(笑)

    すんません、長くて。なんとなく、備忘録のような感じで、その日にあったことダラダラ書いちゃうもんで~。へへへ

  7. 小虎まま
    12月 9th, 2009 | 1:11 PM

    あああ~!!
    銀ちゃ~ん!!!

    (・・・って、蒲田行進曲って、銀ちゃんですよね?)

    私も散歩中に転んだら、小虎、いきなり、はしゃいじゃって、ジャンピングニーを食らわせてきましたっ!!
     
    痛かったヨ・・・。

  8. りゅうママ
    12月 9th, 2009 | 1:46 PM

    「おかさん、僕にお腹見せて降参したでち! もう、わかったでち!ベロベロ~」と、元ちが言ってましたよ。

  9. 12月 9th, 2009 | 3:19 PM

    >小虎ママさん

    ああああっ。そのリアクションが欲しかった(笑)
    そう、銀ちゃんでしたよね、蒲田行進曲。
    でも、実際に「階段落ち」を引き受けたのは、銀ちゃんの子分じゃなかったんでしたっけ?
    ※ちなみに「銀」は、【元】のとーちゃんの名前でもあります。

    散歩中に飼い主が転ぶと、犬は、新手の冗談か何かだと思うのでしょうか。
    小虎ちゃんもはしゃいだのですね。それにしてもジャンピングニーって…(笑) 相変わらず、格闘技、お好きですね!?

  10. 12月 9th, 2009 | 3:19 PM

    >りゅうママさん

    うぅぅぅ。またもや新たな解釈が。
    そうかぁ、降参だったのかぁ。とほほ
    道理であれ以来、【元】が私に偉そうにしてくると思いました(笑)

  11. アキママ
    12月 9th, 2009 | 8:52 PM

    タロウお母さんは入院して散歩どころではなかったそうです。「家族は散歩してくれないし・・・。」とほっぺたを膨らましていましたw ただラッキーな事に山小屋の近くのワン好きの人がしばらく預かってくれたそうです。お母さんは犬を飼うことに反対だったのになぜか一番散歩させてるみたいですw タロウお母さん、今は回復したみたいです。私も腰とか気を付けようっと。

  12. 12月 9th, 2009 | 9:22 PM

    >アキママさん

    あらららら。預かってくれる人がいて、よかったですねぇ。タロウくん、ラッキーでした。

    そういえば、うちわさんとこで赤虎のかわいい女の子を預かってるって書いてありました。この子が誰なのか、当てた人には豪華景品! だそーです。
    う~ん。一生懸命考えているのですけど、見当がつかない…。だいたい、赤虎の女の子って、おりゅうさんかりくちゃんくらいしか思い当たらない(笑)

    アキママさん、腰、弱いんでしたよね。お互い気をつけましょう。
    寒い倉庫からおうちに戻られたみたいで、よかったです。冷えは大敵!ですもんね。