2010 年 2 月 18 日
うわさ。
「うわさに、なりたい」は、爆風スランプの曲でしたね。
…って、それはどうでもいいんですが。
いつもおさんぽに行く都立公園でね。
あるうわさが流れたんですよ。
「殺鼠剤を塗ったささみを、公園にバラまいた人がいる。それを食べた犬が泡を吹いて死んだ。撒いたのは三味線屋で、猫をつかまえるためにやった。公園管理事務所の付近が危ない」
という話でした。
これ、どこまで本当の話でしょうか?
この話の中に、もしも真実があるとしたら、「泡を吹いて死んだ犬がいる」という部分だけだと思うんです。
百歩譲って、飼い主さんが「自分の犬が、ささみのようなものを拾って食べた」のを見たかもしれない。でも、それ以外の部分は。
塗られた毒が「殺鼠剤」だったのかどうか。撒いた場所は管理事務所付近に限られるのか。
本当にそうなら、それを知ってるのって、ばらまいた本人以外、考えられないですよね。
ましてや、三味線屋が猫をつかまえるためだなんて。
この話を聞いて何日かした頃、今度は別の人から「毒を塗った焼き鳥を撒いたらしい」という話を聞きました。
さらに、だいぶ経ってから。「毒の餌を、芝生広場に撒いたらしい」という噂も。
そして、どちらの話にも「三味線屋が猫を・・・」というのがくっついてました。
噂って、怖いですね。
あるひとつのできごと(本当に死んだ犬がいるのかどうか、ということすら、サダカではありませんが)に、誰かが推測をくっつけて話すと、次にはその「推測」が、別の人に「事実」として伝えられてしまいます。
そうこうするうちに、何が事実で何が嘘なのかまったくわからなくなった話が、いたずらに流布されることになります。
拾い食い大魔王の【元】。こんな噂が流れたら、もちろん、いつも以上に注意したいところではあります。
そして、おさんぽ仲間の中でも、拾い食いをしそうな子には、念のために…と伝えてはいますが。
どうも、誰かの悪意に踊らされてるだけのような気は、するんですよね。正直なところ。
おさんぽ仲間のひとりであるママさんは、「公園に犬を連れてこさせないようにするために、犬嫌いの人が流した噂かもしれないよね」と言っていました。
確かに。毒餌を撒いたということ、死んだ犬がいるということ、それ自体がまったくの嘘かもしれませんね。
なんだか私も、そんな風に思えて仕方ないです。
ここに越してきた当時、公園を散歩していて、「きれいな公園だなぁ」と感心してました。
園内のあちこちに犬連れでお散歩してる人もたくさんいたけど、犬のうんPが放置されているのを見た覚えがなかったんですよ。
でも。
最近になってよくよく見てみると、植え込みの陰や、広場の草の上に。どう見てもノラ猫じゃなくて犬だろう、これ。と思うようなブツが。
あちらにもこちらにも。
これはきっと、急に増えたというわけではなく。私が犬連れで散歩をするようになったために、目線が変わったんでしょうね。私が気づかなかっただけで、多分、ずっと前からこういう風だったんでしょう。
例の噂。犬嫌いの人が流した噂かどうかも確かではないのですが、もしそうだとしても。それって、あり得ないことではないと思うんです。
犬、嫌いな人は本当に嫌いだし。公園内をあのケダモノたちがウロウロ歩いてることでさえ許し難いのに、そこここにこんなオトシモノをしていかれたら、そりゃあ、ハラもたちますよね・・・。
と。話がそれました。
「犬のオトシモノ」じゃなくて、「うわさ」の話でしたね。
閑話休題。
公園の入り口付近にいた3羽の野良ニワトリ。
白いのが1羽と、茶色のが2羽いたんですけど。
少し前に、うわさが流れました。
「茶色のは2羽とも、猫に殺された。公園に隣接する神社の前で、ニワトリの羽と血が散ってるのを見た人がいるらしい」
というものでした。
これもね…。「猫に殺された」ところを見た人がいるわけではないんですよ。
ただ、羽と血を目撃しただけらしいです。
この話を聞いた人は、そこを疑わなかったのかなぁ?と、ちょっと不思議に思ったり。
犬のことなんか全然怖がらずに、すぐ目の前を悠々と歩くようなニワトリでしたけど、だからって犬に殺されないとは限らない。
この近所で、タヌキのようなハクビシンのようなアナグマのような(?)正体不明の動物が薄闇の中を駈けて行くのを見かけたこともありますし。そういう動物にやられたかもしれない。
真相がまったくわからない噂というのは、おもしろくないから流れないのでしょうね。
小説やテレビドラマであれば、最後に真相があきらかになって当たり前、ではありますが。実際の世界では、結局真相がわからないままになってしまうことなんて、山ほどあるのにね。
小説やドラマになれてしまったら、真相がわからないままの状態に対して、消化不良を起こしたときのような不快感をおぼえるのかもしれません。
この話でも、「ニワトリの羽と血が道路に散らばっていた」「あそこにいた2羽の茶色のニワトリを最近みかけない」というだけだと、おもしろみにかけるのかもしれません。うわさとして流れるためには、「猫にやられた」という「誰かの推測」が「事実として」加わる必要があったのかも。
な~んてことをね。思いました。おさんぽ中。
真相を知りたいと思うあまり、不確かな推測を事実として信じてしまうような、そういう早のみこみをしない人になりたいなぁと。
で。
昨日のおさんぽでね。公園の奥の方を歩いていましたら。
ここ、「バードサンクチュアリ」と呼ばれる施設がいくつかあるんです。野鳥を観察するために、野鳥のたくさんいる場所の傍に壁を立て、窓のような穴を開けて、そこから覗けるようになっています。
その、バードサンクチュアリのひとつを通りかったんですよ。昨日。
あ、あれは・・・!?
歩きながら急いで撮った写真なので、思いっきりピンぼけです。ごめんなさい。
でもでもでも。
あそこに見えるのは。
・・・2羽の茶色のニワトリ!?
このニワトリは。ずーっと向こう、入り口付近にいた、あの野良ニワトリなのでしょうか。
それとも全然違うところから、新たにやってきたニワトリなのでしょうか。
神社の前に羽と血が散らばっていた、という話は、果たして本当なのでしょうか…?
「おかさん。【元】はどっちでもいいから、あのニワトリ、食べたいでちー」
Filed by ねこた at 2:08 PM under あれこれ,おさんぽ
6 Comments
三味線の話、ホントかなぁ。殺鼠剤で死んでしまったワンの話は、ウチの近所であります。ただ飼い主さんの落ち込みが凄いので直接話を聞いたことはありません。都会はネズミが多いですが、このあたりも沢山いるらしいです。散歩中に見たこと何度もあります。しかもドブネズミw だから殺鼠剤をまくってのはありそうな話。千葉では除草剤に注意していました。うん、実際に犬の散歩してみるとフンが目につくってのもわかる。私もアキがいなければ川沿いを歩いたりしないからフンや犬同士の喧嘩とかも知らずに過ごしたと思う。フンの放置と言えば、ドイツではフンを拾いませんからよく踏みましたw 町中の人通りの多いところでも落ちていますw かなりヒドイのでしょっちゅう社会問題になるのですが解決したとは聞いていませんねw あの清潔好きのドイツ人がねぇって不思議に思っています。
ニワトリの噂も、こうなったらホントかぁってなっちゃいますねw ニュースでも何でもそうだけど、必ずしも本当の事を伝えないから、むしろ歪曲されている事が多いから私は聞き流しています。マスコミ、噂も含めて、コワイですよ。振り回されないようにしないと。
>アキママさん
ネズミ、確かに多いかもしれませんね。私はこの辺りでは見たことがありませんが。北千住で千代田線を待っていると、よく線路のあたりをチョロチョロと動き回るのを見かけます。
ドイツの犬フン。人通りの多い場所にも落ちているということなので、ドイツ人の常識として「フンは拾わなくて当たり前」なのかと思ったら。一応、社会問題にはなるのですね(笑)
いずれにせよ、不快だと思う人がいる以上、犬を飼ってる人がフンの始末をするのは義務ですよね。犬嫌いな人がいる社会で、自分の勝手で犬と生活してるんですから。
っていうか、犬好きな人だって、よその犬のフンは不快ですよねぇ。
三味線の話は絶対ウソだと思います。だってそんなこと、誰にもわかるわけないもん。三味線屋さんが自分で「猫を殺して皮にするために、自分が毒餌を公園に撒いたんだよ」って言いふらしたんなら別ですが(笑)
ニワトリの噂。昨日だか一昨日だかにアキママさんにこの話、したばかりなのにね。そのすぐ後、昨日になってニワトリみかけちゃいましたよw
この噂は、本当にわかりませんね。私が昨日みかけたのが、前に入り口付近にいた鳥だったのか。それともまったく別の鳥なのか。
人の噂にしろテレビの情報にしろ、あふれるほどのネタの中から自分に本当に必要なものだけ、納得できるものだけをチョイスしないと、何がなんだかわかんなくなっちゃいそうですね。
無責任な噂話って色んなとこにあふれてますよねぇ。
今時、殺鼠剤をまいて猫を捕まえる三味線屋なんているわけないでしょ、なんて思ってしまいます。
まあ、もしかして何かが原因で亡くなった犬はいたのかもしれませんね。
拾い食いは怖いですから。
小夏の散歩先で噂があったら、一応気をつけておこうかな〜くらいは思います。
ニワトリの方も最近見かけないから誰かが憶測で、猫にでも捕られたかな、くらいが噂の出所じゃないでしょうか?
人から聞いた話でも我が事のように話す人っていますものね。
犬のフンはゆかこなも頭が痛いです。私の職場の近くに川沿いの遊歩道があって、自転車も車も通らないので、子供たちのいいお散歩コースになっているのですが、散歩に出るたび目につく巨大なフン!
犬を飼うものとして申し訳なくなります。
自分の犬の落とし物を拾うなんて基本なのにね。
犬嫌いな人ならもっと目につくんだろうなぁ。
>ゆかこなさん
殺鼠剤を撒いて猫を殺す…もし自分が「猫の皮」が「大量に」必要だった場合、そんな効率の悪いことするかなぁ?という気もします。
いつ食べるかわからない毒を撒いて、いつ死ぬかわからない猫を待つわけでしょう。しかも、どこで死んでるかわからないのを探さなくちゃいけないわけだし。
そこからして、まず嘘くさいですよね。
ニワトリの話も、そうですよね。ゆかこなさんがおっしゃってるような程度の話が、尾ひれを付けて広まったのかもしれませんね。でも、「神社の前で」とか具体的な情報がくっついてくるあたりが、ちょっと怖いですけど。
おもしろいなーと思うのは。同じような話を2種類聞いたとき、自分が「おもしろい」と思った方を信じる人がすごく多いんですよね。「こうであって欲しい」ことが真実に違いないと思い込んでしまう…これって、人間の心理なんでしょうかねぇ。私は心理学は勉強したことないので、よくわかりませんが。
フン問題。本当に、道ばたに落ちてるのを見かけたりすると、暗澹たる気持ちになります。
どうしてこうなんだろう…。
これが原因で、公園への犬の連れ込み禁止、みたいなことになったらすごくやだなぁ。
でも、だからといって、よその犬のフンを拾って歩こうという気には、なかなかなれないんですよね。本当は、そういう運動をするべきなのかもしれませんが。
ニワトリご健在でしたか~!
私は、こっそりホームレスの人が水炊きにしちゃったんじゃないかなぁ~と思ってました。
今まで、無事だったんだから、今更、猫だのハクビジンにやられるようなタマじゃないだろうとと
殺鼠剤の噂話は、聞いたことあるよ~
某砧公園でも聞いたし、多摩川でも聞いたなぁ~
>フサッチさん
ニワトリの個体識別ができないため(笑)、このニワトリたちがあのニワトリたちなのかどうかはよくわからないんだけどね。
少なくとも、前に何度かきたときには、この付近でニワトリをみかけたことはないんだよなぁ。
それにしても、野鳥観察のための区域に入り込んでいるとは。やつらますます野生化?(笑)
殺鼠剤の噂。犬の出入りする公園なら、どこでも必ず流れるものかもね。一種の都市伝説的な面があるのかも?
昨日おさんぽで会ったパパさんも、「何年も前から、しょっちゅうそんな噂が流れるんだよ」って言ってました。
ホームレスといえば。
公園の周りを囲む土手で、卓上コンロで鍋料理をしてたホームレスが酔っぱらって寝込んで、火が洋服について焼死したというウワサもあるんですがぁ(^^;)
これは警察も介入した事件なので本当のことらしい。っていうんだけどさ。なんか、これだけいろんなこと聞いた直後に聞かされると、何もかも嘘くさく聞こえる(笑)