2010 年 6 月 10 日
オトコとオンナの違いでしょうか?
【元】が我が家に来てから。
ちょっとだけですが、近所の子どもたちとお話する機会が出てきました。
小学校高学年から中学生1年生くらいまでかなぁ。
犬が大好きな子、それほどでもない子、いろいろですが、みんな【元】を見て話しかけてきてくれた子たちです。
で。ですね。
あくまでも、これくらいの年の子に限って、なんですが。
犬とのふれあい方に、男女差があるように思うんですよ。
もちろん、サンプルがそれほどたくさんあるわけではないので、数少ない中での統計ですから、かなり偏りはあるのかもしれませんが。
我が家の裏に、小学生の女の子が住んでいます。5年生だったかな。いや、この4月に6年生になったんだったか。
彼女が時々、近所のお友達を何人か連れて、我が家の庭を覗きに来てくれます。
【元】のいる場所から見ると、小学校高学年の女の子が5~6人、柵の向こうに顔を並べるわけです。
で、口々に「げんちゃん、げんちゃん、こっちおいで!」と声をかけてくれます。
どちらかというと、知らない人がちょっとニガテな【元】、呼んでくれても、なかなか近寄ってはいきません。
でも、中には犬の扱いが上手な子がいたりして。姿勢を低くして手をさしのべ、優しい声で「元ちゃん!」なんて呼んでくれたりもするんですよ。で、【元】も気が向くと、そういう子に近寄っていって、差し出された手をぺろりとなめるくらいの親密さを見せることがあります。
そうするとね。
ほかの子たちが一斉に大きな声で「あー、いいなぁ! げんちゃーーん、こっちにもおいでー」などと呼んだりするんですね。
当然のことながら、【元】は戸惑うばかりで寄ってはいきません。
すると今度は、さっき【元】を呼び寄せるのに成功した子に「○○ちゃん、もういっかい元ちゃん呼んでよ!」と詰め寄ります。きゃぴきゃぴ甲高い声の女の子たちが一斉にその子のところに押し寄せているので、今度は【元】、呼ばれても行きません。
でも、女の子たち、諦めないんですね。何度でも何度でも、彼女に呼ばせようとします。
「もうやだよ。今日はもう、来ないよ、元ちゃん」断っているのに、食い下がります。「え~、だって○○ちゃんが呼べばくるよ、きっと。お願い、あと一回だけ呼んでみて!」
○○ちゃんがうんざりして、その場を離れてしまうと、今度は仕方なく、みんなでまた、口々に【元】を呼びます。
中には、水を入れたじょうろを柵の上から差し出して、【元】に(ちょこっとですが)水をかけようとする子も(^^;)
柵の向こうから棒やらなんやら差し出して、注意を引こうと試みたりもします。
こちらもなるべくクチを出さないでいようと思うのですが、内心ちょっとハラハラドキドキ。
さすがに女の子なので、石を投げたり棒でつついたりなどの乱暴はしませんから、黙って見守ってますが。
そしてそして。彼女たちとはまた別に。
呼んでもなかなか近寄っていかない【元】に業を煮やして、突然「ぎゅっ」とハグしてくれた中学生の女の子もいましたよ。
これには、【元】も相当びっくりしたみたいで、とっさにちょっと、唸ってしまいました。
Uちゃん、ごめんねごめんね(大汗)
おさんぽ仲間のくーちゃんちの近所で、小学生の男の子たちがよく遊んでいます。
この子たちは、小学校の4年生から6年生まで、だったかな。
【元】を見ると、やはり駆け寄ってきて声をかけてくれるのですが。
最初の頃、【元】は彼らに手をだされると、後ずさりしてました。
そうするとね。「あ、怖いんだ。なんだー、そうか。怖いんだぁ」 ちょっと残念そうな顔をしながらも、男の子は手を引っ込めるんですよ。
次に会ったときにもまた手を出してきて、やはり【元】が後ずさり。
その次に会ったときにもやっぱり同じ。
【元】が後ずさりすると、男の子はたいていみんな、そこで引くみたいです。
そして、何度目かにあったときに、手を出しても【元】が下がらなくなったときには、すごく嬉しそうにしてくれました。
この子たちはさすが男の子だけあって、遊び方はけっこう乱暴です。
くーちゃんや【元】がすぐ近くにいるのに、ボールを思い切り蹴ったり、真冬に厚~く張った公園の氷を持ってきて、犬のすぐ脇の道路に思い切りたたきつけて割ってみせたり。
危害を加える気はもちろん全くないのですが、これまたハラハラするようなことを突然してくれます。
だけどそれは、遊びに夢中になって、くーちゃんや【元】のことがすっかり頭から抜けてしまっているときみたい。
相手と何らかの関わりを持とうと思うときには、自然と相手のタイドを見て、相手がどう思っているのかを推し量っているように思えました。
ここに書いた、子どもたち。どの子もみんな、礼儀正しい、よい子たちです。決して、意地悪な子だったりとか、ずば抜けて気の優しいいい子だったりとか、そういうわけではないと思うんですよ。
でも、なんというか、根本にあるものが、男と女では、やっぱり違うのかなぁ。などと感じたのでございました。
振り向いて欲しいと思ったときに、すぐに振り向いてくれないと我慢できない女の子と、相手にその気がないなら待つしかないことを自然に知っている男の子。
という構図が、私の中にできたのですが、これってどうでしょう?
勝手なスイソクではありますが。犬相手だけじゃなく、人間関係でもきっと、同じようなことがあるんだろうなぁ・・・。
もちろん、まだ小中学生ですから。この後、女の子も男の子も、成長とともにいろんな出来事があって、いろんな人に出会って、それでどんどん磨かれて、また変化していくのでしょうけど。
自分が子どもだった頃のことを思い出し、なんとなく心当たりがあるようなないような(?)思いで、ふと笑ってしまった私だったのでございました。ぷぷ
これを書いてる最中も、外から【元】を呼ぶ声が聞こえてきました。
私の位置からは見えませんが、どうやら小さな子どもと、おばあちゃんらしいです。
「ほら、わんわん」
「おいでー」
「おいで、クロ クロ」
「クロ」じゃないっつーの(爆)
Filed by ねこた at 5:06 PM under あれこれ
10 Comments
んんん・・・ フカい(感心)(尊敬)
昼休み ではありませんが・・・
なるへそ~~~フムフム。。。
これは子供心理学学会に発表しませう!!
ねこたさんの注意深い観察力、さすがだニャ・・パチパチ
深いですねぇ。
男の子と女の子の対応の違いなんて考えた事もなかったなぁ。
違うもんなんですねぇ。
きっと、これがレンアイの最初の形となるのでしょうか。俗に言う女の子は早熟、女の子の方が積極的、に見える要因なのでしょうか。
これからどんどん変わるのですが^^
かあちゃんごとで恐縮ですが。
テツは他人に触らせません。子供が万が一手を差しのべたりしないように、いつもいつでも厳戒態勢です。時には、かあちゃんが「コワイおばちゃん」と呼ばれるようなことも言います。テツを守るためです。なんと言っても弱いのはこちらですから。すべてのことからテツを守ります。それには悪にもなりますよ、かあちゃんは^^
男の子、女の子で考えた事はなかったですね。
人それぞれ、犬それぞれで考えていました。
が血液型占いがあるように、大きく分けたら違うのかな?
>くまぱぱさん
いや、フカくはないかと。ただの「印象」ですんで。
でも、自分もそういえば、人間関係だけでなく、いろんなものに対して「せっかち」だったなぁ…などと思い出したりしました。
小学生のころ、じーちゃんの大事にしてたツツジの枝を少し切ってもらったことがあったですよ。「若芽の季節だから、今ならこれを植木鉢の土に差しておけば、根っこが出るかもしれないよ。挿し木って言ってね…」なんて説明付きだったのですが。
とても嬉しくて、さっそく植木鉢にその枝を差し、「根っこ、生えたかなぁ?」と、毎日、引っこ抜いて眺めてました・・・(汗)
「気長に待つ」ということが苦手だったんです。あの頃、「知らない人はちょっとニガテ」なわんこと知り合っていたら、私も待ちきれずに、ハグしちゃって唸られていたかもしれません。
>beaverさん
う~ん。心理学というよりは…やっぱり「印象」なんだと思います。もしくは「統計」(というほど、たくさんのサンプルから集めたデータではないですが)
でも、なんだかおもしろいな~と思って。
もちろん、子どもといえども、世の中「男と女」の2種類の行動パターンしかないなんてことはあり得ないんですけどね。傾向としては、こんなカンジ?って(^^)
>ゆかこなさん
これくらいの年になる前、もっと小さい頃は、もしかしたら男女比ってないのかなぁ? という気もしますが。
近所の子たちを、ぼんやり見てただけなんですが、なんだかおもしろいなーと思いました。
>テツのかあちゃんさん
そうそう。なんかレンアイ事情の端っこを見てるみたいだなぁと、私もちょっと思いました(^^)
てっちゃん、他人には近づけませんか。かあちゃんが「悪になる」だなんて、そんなことはないと思いますよ。むやみに近づけないことは、てっちゃんのためであり、結果的には相手の子どものためにもなったりしますよね。
そういう手段も、もちろんアリだと思います。
うちは小さい頃から、「できるだけ他人になれさせよう」と思って育てました。
小さい頃は本当に他人がニガテで、「か~わいい♪」なんて頭の先から声だして近づいてくる人なんか見ると、それこそピューっと逃げてたんですけどね。少しずつ少しずつ、気長に慣らして、なんとなく今、こんな感じ。
もともと他人が好きじゃない子を無理やり慣らさせるのは、ストレスも大きいしかわいそう、という考え方もあるかもしれませんが。私は、「ニガテ」を減らしてあげれば自信につながるし、日常生活も楽になるかなぁと思って。
・・・な~んて。楽になったかどうかは、【元】に聞いてみないとわかんないですけどね(汗)
>疾風パパさん
そうですね。何事によらず「分類する」ことって、一歩間違えると危険だと思います。
男の子だからこう、女の子だからこう、って決めつけてしまうと、個性を見落としますよね。
疾風パパのやり方、正しいと思います。子育て、犬育ての上で「男の子だからこう育てよう」「女の子だからこういう躾方法でいこう」ってガチガチになっちゃうと、いまくいかないことも多いですよね、きっと。
なので、私のこの記事も、あんまり「真面目なはなし」ではないんですよ。ただ、全体的に、なんだかそんな傾向があるなぁと。そして、自分にもちょっと思い当たるところがあったなぁと、ほろ苦い思い出(笑)に浸ってみました。ぷぷぷ